東北地方太平洋沖地震に伴う原発事故に備えるために役立ちそうなサイトをまとめてみました

東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故に備えるために役立ちそうなサイトをいくつかまとめてみました。
今後も、随時更新するかもしれません。

なお、取るべき対処法としては、
「室内にとどまる指示が出たら」 → 「ドアや窓を完全に閉める」「換気扇などを止める」「帰宅時に顔や手を洗う」「

食品にふたやラップをかける」「防災行政無線などで正しい情報を」

「コンクリート屋内にとどまるか、避難の指示が出たら」 → 「マスクや外衣を着用し、持ち物は最小限に」「フード付きコートなど、肌をさらさない服装」「徒歩で集まり、係員の指示に従う」「必要に応じてヨウ素剤を服用」

(以上のソースは朝日新聞APTAL)

0 放射線の基礎知識

・福島原発の放射能を理解する(カリフォルニア大学Monreal氏による講演スライド)
→ http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html

・「NEWTON」2008年10月号記事より転載
http://www.newtonpress.co.jp/newton/radiation/html/radiation.html

1 事故の危機にあるかどうかを判断するために

・経産省原子力安全・保安院のHP
→ 原子力安全・保安院
トップページから「緊急情報」へ

・東京電力HP
東京電力ホームページ - エネルギーの最適サービスを通じてゆたかで ...
トップページに福島第一・第二原発に関するプレスリリースあり。

・ふくいちライブカメラ
 5/31より24時間ライブ映像配信
TEPCO : 福島第一原子力発電所 |

【福島第一 原子炉圧力・CAMS等のグラフ】奥村晴彦先生のサイト。自動更新中.http://bit.ly/mORLzo

・原子力資料情報室

原子力資料情報室(CNIC) - Citizens' Nuclear Information Center

・ 東工大原子炉工学研究所
 この度の福島原発の事故についての学術的見解や放射線計測結果の速報をお知らせするページを創設。コンテンツは順次充実されるようです。
 http://bit.ly/hh1RPn

2 事故の影響についての判断をするために

・福島地方気象台HP
→ 福島地方気象台ホームページ
福島第一・第二原発付近の定時気象観測データ掲載

・気象庁HP
→ 気象庁 Japan Meteorological Agency
トップページから、「アメダス(風)」 「天気図」を閲覧

・ドイツ気象局の福島原発からの放射性物質拡散予測。 http://l.ta6.me/fiUrj2

・福島県原子力センターのリアルタイムモニタ
http://bit.ly/mb7tkT (環境放射線測定状況>環境放射線一覧表)

・文部科学省の「環境防災Nネット」( http://bit.ly/gEQRqc

・文部科学省測定の福島原発周辺の空間線量率測定結果
福島原発周辺モニタリングカーhttp://t.co/QpSkVHj

・通産省 産総研の線量データ(つくば市)  http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/

筑波研究学園都市 高エネルギー物理学研究所のデータ http://www.kek.jp/quake/radmonitor/index.html

・理研(埼玉県和光市)のモニタリング
http://www.riken.jp/r-world/topics/110314/monitoring.html

・降下核種分析 →
PDF] 高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知 ...

・ 東京都の測定値(新宿区百人町・東京都健康安全研究センター)の放射線量率数値(一時間ごとに更新)
→ http://bit.ly/gx1Q2z
(東京都庁のトップページにバナーあり)

・福島県の放射線モニタリング
(ミラーサイト)→福島県 環境放射能 モニタリング測定値

・茨城県の放射線モニタリング(固定局)
→ http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

茨城県による31市町村の測定値(固定局以外) http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110526_01/

・栃木県放射線量測定 http://bit.ly/jWcpM6

・神奈川県 http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_map.cgi?Area=kawasaki_t&Type=WM

・神奈川県西部
 http://www.pref.kanagawa.jp/sys/bousai/portal/6,4780,14.html

宮城県内の環境放射線モニタリング情報

・法政大小金井キャンパスのイオンビーム工学研究所の放射線量計測
→ http://www.ionbeam.hosei.ac.jp/news.html

・日野市でガイガーカウンターで放射線常時測定している方のサイト
 → 日野市でガイガーカウンターで放射線常時測定している方のサイト
 → http://bit.ly/geFDqp

・江東区でガイガーカウンターでの計測をUSTしている方
 → 江東区 http://www.ustream.tv/channel/geiger-counter-tokyo
(配信終了しました)

coziphore@blog:さんまとめの全国各地の放射線モニタリングポスト一覧
 →  http://goo.gl/R7ML6

・モニタリングポストGoogle Map
→ 東日本大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAP - Google マップ http://goo.gl/o2q2p

長野県 空間放射線測定
http://www.pref.nagano.jp/kankyo/kansei/houshanou/houshanou.htm

浜岡原発のモニタリングポストのURL,http://www.chuden.co.jp/hamaokastate1/ToreMonitorPostNo1_2.html

・ 関東各地の放射能値の可視化:micro sievert http://htn.to/xVcGPV

・ 全国放射線量マップ - NAVER http://htn.to/wJNEDn

・福島ならびに近県の放射線量マップ 学校などhttp://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html


 

3 事故の影響ありとなってしまった場合の対処

・リハビリテーション関連リンクサイト「リハゲート」
「放射性被爆防護」
http://homepage3.nifty.com/rehagate/html/jisin2011.htm

・放射能漏れに対する個人対策 - 山内正敏(スウェーデン国立スペース物理研究所) http://goo.gl/k98n3
→改版 http://bit.ly/hoEbr8 SPEEDIなどのシミュレーション結果の読み方、使い方や、手法への提言が付け加わっている。

4 全般的な情報

【三重大学 奥村晴彦先生の放射線関連グラフ】
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/rad/

・「天然住宅」さんのページ
→  http://bit.ly/eFf9xA

・SMC JAPANのページ
→ http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=752

・茨城県のデータを元にした、放射線レベルのアニメーション
http://bit.ly/f1xZ9X 理研板橋博士作

2011年8月19日 (金)

Steins;Gate #20 怨嗟断絶のアポトーシス 短感

「ゲーム的リアリズム」の代表作となっているだろう。

同じくゲーム的リアリズムの典型となった「まど☆マギ」10話におけるほむほむと岡部がすっかり私には同じに見えてきているのだが。

同じ目的に向かってループを繰り返す。
ループする世界は必ずしも等価ではないところがまたいかにもゲーム的リアリズムらしい。
ほむほむは「私の戦場はここじゃない」と言い残し、魔女となったまどかを救うこともなく時間遡航する。
岡部は19話で、まゆりの死のデッドラインを知るために特に手も打たずに助手を通じて「観察」まで行うという、冷徹に思える行動もしている。

目的に向かう途中の「世界」は通過点、もしくは手段に過ぎない。
(もっとも「まど☆マギ」の場合は、単なる通過点とせず、「円環の理」を用いて、一気にまどかの存在を世界の根源にまで昇華させるという、あっと驚く仕掛けを用いたわけであるが)

岡部の場合の通過する「世界」は、通過点だ。
しかし、その各世界をリセットする課程で、フェイリスやルカ子たちの運命を残酷なまでにねじ曲げてゆく。

いまのところ、岡部は、世界線を超えてゆくことに付随する犠牲についての呵責の念はあるようだが、目的(まゆりの死の回避)に向かうことへの信念に揺らぎはない。

岡部においては、「まゆりの死の回避」というエンドこそが目的であるからだ。

岡部が数々の「間違ったルート」である「世界線」をクリアしてゆく、そこにおける人間関係の揺らぎがこの作品の見所だと思っていた矢先

「まゆりの死を回避した世界」は「紅莉栖が死ぬ世界」であることに岡部は気づいてしまった。

ここへきて、ゲーム的リアリズム作品のもうひとつの大きなテーマたり得ている、世界選択の問題が、岡部に突きつけられた。
(ハルヒ消失における、キョンの選択を想起されたし)

目的に向かう課程での悲壮なまでのループに、世界選択の問題をも付け加えてきた。

ゲーム的リアリズムの集大成的作品になったと言えるのではないだろうか。
その中で、世界の運命そのものに結びつくというセカイ系の要素が本作については薄い(まゆりや紅莉栖の運命という大きなテーマは突きつけられているが、セカイそのものの運命はあまり重要ではない)ということは、まどマギとともにゼロ年代の集大成、という以上の文化論的位置づけができそうだが、その辺は手が及ばないのでこの辺で。
(とっくに誰か書いているのだろうな)

2011年8月12日 (金)

ニオウシメジを見てきた

2011年8月11日

ツイッターで、「瑞穂町(東京都西多摩郡)でニオウシメジが出ている」との情報を得たので、仕事の合間に見に行ってきた。

森の向こうになにやら怪しげな巨大物体があるのが遠目にも分かる。

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2011年8月 6日 (土)

66年目、そして原発事故後初めての広島原爆の日に

人類初の核攻撃、広島原爆から66年がたった。

全世紀の前半の出来事、もう3分の2世紀前のことになる。

しかしながら、原爆の惨禍を生き残り、3分の2世紀が経過しても、未だに原爆放射線に起因する病気で苦しんでいる人たちが多くいる。
現在、認定申請待ちの人だけで1800人に上っている。

このことは案外知られていないのではないだろうか。

いわゆる原爆症とされているのは、がん・白血病だけではない。
心疾患・脳疾患・甲状腺疾患(機能亢進症・低下症)・肝炎など、かなり多くの疾病が原爆放射線と発症との起因性を認められている。

原爆においては、初期放射線が桁違いに大きかった。
爆心地では200Sv、500メートルでも60Sv程度(ガンマ線と中性子線をあわせて)。

しかし、残留放射線、放射性降下物による被爆の影響も大きく(実際に残留放射線・放射性降下物がどれくらいであったのかは未だに明らかにされてはいないが、空間的にも時間的にも広範囲に放射線症をもたらす程度の線量であったことが明らかになりつつある)、そのため、遠距離での被爆、直爆は受けなかったが8月6日以後に入市して被爆した人たちにも放射線症が発生した。

広島においても、初期放射線以外、残留放射線、放射性降下物の影響は非常に大きかった。

原爆から66年後の今年、2011年、福島第一原発がメルトスルー、水素爆発を起こし、多量の放射性物質を広範囲に拡散させた。
その総量は、広島の約30倍とも言われている。

更に、元々の核燃料の違い、核反応の違いから、原発においては、原爆に比しても、半減期の長い崩壊系列の核種が多い。

そのため、広島は、比較的短期間のうちに都市としての復興を遂げたが、福島原発はそうはいかない。60キロ離れた福島市でも今なお1μSv/hを超える空間線量を記録し続けており、ほとんど下がっていない。

原発近傍はもう向こう数十年は居住不可能だろう。
残念ながら、広島のように復興することは難しいだろう。

この事故で、福島県民200万人がどれだけ被曝したのか、さらに内部被曝の影響も考えると、何千万人がどれくらいの被曝をすることになるのか、全く分からない。
50年後くらいになって疫学調査が一段落すれば、そのときにやっとある程度のことが分かってくるかもしれない。

いずれにしても、福島県民以外、東日本の人間は、いや日本全国の人間は今後、放射能汚染とつきあいながら生きていかねばならなくなってしまった。

原子核反応の力を人類が手にして3分の2世紀。
広島の惨禍を教訓とすることなく、平和利用の名の下に漫然と原子核反応のエネルギーを利用し続けた結果がこの有様である。

「原子の力」を扱うには、人類はまだ幼すぎたという思いである。

2011年6月12日 (日)

郡山にて 2011/06/11

震災からちょうど3ヶ月目の今日、友人に会いに郡山に来ている。

大学時代の友人は、郡山に数年前に転勤となって、今は家族でこの街に暮らしている。
お子さんは小学生。

仕事やお子さんの学校のことでこの地を離れられない友人は、苦慮しながらも、家族ともにこの地にとどまることを決意している。ただ、幸いなことに、市内でも線量は比較的低い地域らしく(市街地のやや西寄り)、またマンションの上階なので、ベランダでの線量測定は0.1μSv/hだったということだ(これだと東京とあまり変わらない)。

もっとも、ちょっと離れればいくらでも線量の高い場所はあるとのこと。

私の友人のように、仕事などのために、悩みながらもここに留まっている人。
きっぱりと決意して去る人。
安全情報を心の支えに、悩みながらも残る人。
多くの市民の皆さんが悩んで悩んでこの地に残ったり、去ったりしているとのこと。

私は、たった1泊の滞在だが、それでも2μGy / h の地にいることは緊張する。
この地に元々生活し根付いていた人にとっての苦悩はいかばかりであろうか。

一見穏やかなこの街には今も30万人を超える人が生活している。

私には「この地を離れるべきだ」などと言う資格はおそらくない。

せめて、虚偽ではない正確な情報が皆さんに共有されることを願うばかりである。

2011年5月21日 (土)

野生きのこ類の放射線測定結果

 野生きのこ類の放射能濃度について。

 筑波大学構内で採集したきのこ類及び地衣類の放射能濃度。

 日本菌学界関東支部年次大会報告。5月14日。柿嶌氏・阿部氏・糟谷氏(筑波大)、大村氏・保坂氏(科博)4月26日に筑波大学構内において、野生きのこ類8種、地衣類2種を採集。翌27日、筑波大学アイソトープ総合センターで測定

なお、筑波大は福島第一原発の南南西約170kmに位置。なお、本調査の結果から、野生きのこ類や地衣類の安全性について性急な判断をすべきではなく、その評価にあたっては慎重な検討を要する。

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2011年5月 4日 (水)

ハルシメジ やっと採れました

3.11以降、正直、震災と原発事故で、きのこどころではなかったのだが、それでも春はやっぱりやってきて、春が来ればキノコ屋としてはやはり春きのこへの想いが募ってくる。

ソメイヨシノの花が大方散った4月16日、相模原で恒例のきのこ狩りをしたが、トガリアミガサタケの残党が残っているくらいで、アミガサタケが少々採れただけ。
その1週間後にリベンジきのこ狩りしたが、このときは完全敗退。

きのこ屋としてルサンチマンが募る中、「このまま今年の春きのこシーズンは終わってしまうのか?」と鬱々とした日々を過ごす中、5月3日、予定していた仕事がキャンセルになったので、急遽、きのこ狩りに出ることにした。

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2011年4月18日 (月)

「花咲くいろは」第2話「復讐するはまかないにあり」 短感

「他人を信用するな」「他人に頼るな」という、母の教訓?のせいもあって、緒花が人間関係に四苦八苦して、早くも行き詰まりの状況を呈している中、どうするのだろう?

「何とかしたい」という想いがあるだけに、から回りっぷりがかえって痛々しいですね。

ミンチはあからさまな敵対。ナコは係わりたくないという消極的拒否。

どうこの逆境を打ち破っていくのかと思ったら、案外な正攻法で真正面から来ましたね。

ミンチとナコにぶつかっていって「教えてほしい」。
ただここまでは、正攻法ですが、「嫌がらせして嫌いなものを賄いに入れるから」というのは、ここで母の教え?が生きてきたわけで、このような媚びないぶつかりをされると、人間というものは相手を信頼できるものなのですよね。

おはなのこの宣言の後で、ナコがミンチに「あの子、私をかばってくれた」と告白するシーン、これはナコにとってはお花への信頼の始まりであるとともに、ミンチにとってもお花との関係変化の大きな転換点となるところでしょう。

おはなにとって、母親は人生の教師としてはあまりいい存在ではなかったようですが、ここで反面教師としての役割を果たしたということでしょうかね。

お花は、ちょっと人生に対してひねくれたところはあるけれども、その本質は極めて前向き少女であって、それがかえってここまでは空回りしていた部分があったわけですが、今回、「他人に頼るな」という母の教えをかなぐり捨てて、逆に母親への嫌がらせを思い出したことで、空回りしていた前向きのエネルギーがやっとギアが入った、というところでしょうか。

ここまで、嫌な奴としての役回りしかしていない女将のはあちゃんですが、お花たちの人間関係を俯瞰する高みにいるわけで、彼女の今後の動きというものが存外に大きな要素となってくるのではないか。直接の介入はしてこなくとも、よきアドバイザーとしての差配をするものとなるのではないか、との予感はしています。今回の作家の一件でそれを感じたのですが、どうでしょうね。

2011年4月13日 (水)

「フラクタル」#11「本当の楽園」 短感

ますます戦闘が混迷を深める中で、フリュネとも、さらにネッサとも離ればなれになってしまうクレイン。
「私は汚れています。あなたを受け容れる資格がありません」との言葉にも戸惑うクレイン。

そのような中で、スンダがクレインにかけた言葉。「お前は何がしたいんだ」。

この言葉の意味は重い。

ネッサは、「大好きが大好き」と言っていた。
スンダは「お前は何がしたいんだ?」と問いかけた。

混乱の中にあって、人がどう行動すべきか?という問題に解答を出すことは難しい。正解なんて無いだろう。

では、人が混乱に直面したときにはどうすればいいのだろう?

ネッサは「大好きが大好き」といった。
このネッサの言葉は、人の行動原理として,実は本質を突いているのではないだろうか?

最後にクレインは、フリュネとネッサと3人ともにある道を選んだ。

その先にあったもの。

フラクタルシステムは再起動した。
だが、すべての人々の生活が、以前の希薄な生活に戻ったわけではない。

楽園であるか否かは、システム自体の存在の有無ではなく、システムの中でどのように生きるか?という問題である。ということも本作は提示していたのではないだろうか。

システムの中でどう生きるべきか?そのときの行動指針も「大好きが大好き」でいいのではないだろうか?

この作品が、この時期に放映されたことは偶然なのだろうが、社会システム自体がまさに崩壊しかかっているこの時代にあって、個人がどのように生きてゆくか?という問題について、重要なヒントを与える作品に図らずもなったのではないか?と思っている。

「フラクタル」#10「僧院へ…」 短感

「人々は何のために生きているか分からないまま、緩慢に死を迎えてゆく世界」
それがフラクタルシステムの司る世界であると祭司長自らがいう。

そのぼんやりとした、人と人とのつながりが希薄となっている世界にあって、世界の鍵である選ばれた娘、世界復活のためのクローンの一つとして作られてた娘であるフリュネは、「仲間とのつながり」を行動原理として選んだ。
自らが「世界の鍵」であることを逆手に、僧院に乗り込み、戦いをやめさせることで仲間を助けるというフリュネの計算だった。

その出自からすれば、もっとも「らしくない」道をフリュネが選んだのは、もちろん、クレイン、そしてグラニッツ一家との生活があったから。クレイン達を「仲間」だと思ったから。

元々神のクローンとして作られ、そして、「父」に汚されるという「原罪」を負っているフリュネが、クレイン達との「絆」を作ってゆく過程。
フリュネも、やはり、綾波の系譜、ピグマリオニズムの系譜上に位置づけられる存在なのかもしれない。

人との絆を獲得したフリュネに対して、祭司長はあからさまな嫉妬の心を現す。祭司長は、フリュネと同じく、神の心であるネッサの器として作られながら、器たり得なかった者であり、人との絆を作ることもできなかった者。
祭司長がフリュネを首を絞めるシーンについては、エヴァの赤城博士(母)が初代綾波レイを殺すシーンを思い浮かべた人は多いだろうが、人との絆を得られなかった者が、得られた者を殺す、という点ではこの二つの共通点を指摘できると思う。

ただ、今の時点では、フリュネの「他者との関係性の獲得」はまだ片面的だ。
自らは仲間のために犠牲になろうという決意をしているものの(自己の他者に対する関係性構築の自覚はある)、他者である「仲間」が自分をどのように考えているかという点についての自覚は希薄なままである。

それが、クレインをして「フリュネは勝手だ!」と言わせしめているわけで、そのために、逆にロストミレニアムと僧院側の戦闘も、さまざまな思惑も入り乱れて激化することになってしまっているわけだが。

僧院にまでフリュネ救出に乗り込んできたクレインを前にしてもなお、「父」との関係のこともあって、クレインを受け容れられないでいるフリュネ。

それとは対照的に、ネッサは、ピュアなままだ。
こころそのものをドッペル化したものだから、当たり前といえばそうなのだが、そのネッサも、クレイン・フリュネ、そしてエンリ達に対する「人間らしい」感情を持ち始めているように見受けられる。

クレイン達との「絆」を得ながらも、逆にクレイン達を「頼る」ことに対しては葛藤を抱いているフリュネ。
その中でもますます戦闘は激化してゆき、最終回へ。

「君に届け2」episode.12「大事な人」 短感

みんな、格好良すぎるよ。

爽子がくるみと決着をつけることは予想していたけど、
くるみ自身が、まず、風早ファンの有象無象の子達に啖呵切って、
それどころか、爽子までが、「くるみちゃんのライバルは私だから」と押しとどめる。

ゾクっときました。
爽子がここまで強くなれていたとは。

「大事な人」
爽子にとって、大事な人はもちろん、風早君だけれども、そして、ちづるやあやねももちろんだけど、くるみもそれに劣らず、むしろそれ以上に「大事な人」だったのですね。

くるみがいなければ、爽子も風早君に気持ちを伝えることはできなかったわけで、今の風早君との関係があるのは、くるみ無しには語れない。

逆に、くるみにとっても、爽子は、ライバルであると同時に、それまでの「姑息」だった自分と決別して正直になることができた、やはり「大事な人」になっていたのですね。

屋上でのくるみと爽子のやりとりは、ここまでの高みに達した者でなければできないような、何かの武道の有段者同士の対決のような凄みすら感じてしまいました。

風早君のことを誰よりも知っていたくるみだからこそ、風早君が自分には振り向かないだろうと分かっていたことを気付いていたくるみも哀しいが、強い子ですね。

第2シーズンのはじめは総集編も兼ねた、くるみのモノローグ構成でしたが、この最終回のくるみと爽子のやりとりで、見事に締めましたね。

そのくるみの心情をわかっている健人。
ただのチャラ男かと思っていたが、いい奴でしたね。

意外だったのが、あやね。
自分が男ならくるみの汚い部分も含めて受け止めてやれるのに、とまで言ってのけた。
もう、格好良すぎる。

爽子だけじゃなく、みんなに「大事な人」がいて、大事な人とは時にはぶつかり合ったり、反発したり、そして仲良くなったりする。

爽子と風早君をふたりだけにしてやろうと、竜の腕を組んで帰るちづるに、サラリと「好きだよ」という竜もかっこいいし。

「君に届け」爽子の物語だったけど、爽子と風早君だけではなく、その回りの人たちにとっても大事な人がいて、大事な人とどう向き合っていくのか、という多くのことを示していたように思います。

最後も実に爽やかな、未来への希望をふんだんに含んだ、これ以上ない終わり方でした。
感謝。

「君に届け2」episode.11「祭りのあと」 短感

初々しい2人の爽やかさと、コミカルさがめまぐるしく変転する構成の中にも、ゆっくりとふたりが関係性をはぐくんでくるまでのりこえてきたもの、これからのふたりの行き先を思い起こさせるなんともきれいな構成でした。

これまで、へちょ絵の多用がちょっと気にはなっていたのですが、今回のこの爽やかさ→コミカルの変転しつつ全体としては緩やかな流れを作っていく構成のための布石だったのかと。

ボケ役のジョーが実にいい味を出していましたね。

チャラ男健人もしっかりアシストしてましたし。

ピンも冷やかしつつ、妨害に入りつつ、しっかりアシストしているし。

爽子の部屋や家のあちこちに「夢じゃない」「日記を見ろ」「現実」とか書きまくっているのは、なかなか笑えたとともに、爽子の心情というものをしっかりと現していましたね。

黒魔術とか、ちょっと誤解はあるけれども、爽子はみんなにも受け容れらて。

ふたりの関係性がクリアになって、確固たるものになった。

最後の問題。くるみ。爽子にとっては、ライバルでもあり、ある意味で恩人でもあったくるみとの関係にどのように決着をつけるのか。

健人ひとりが気にしていましたが、これは爽子自信の問題でしょう。

最終回予告ではくるみも出てくるようで。
「大切な人」とは誰のことで、その大切な人にどのように向き合っていくのか、ということが問われるのでしょうかね。

「君に届け2」episode.10「ここから」 短感

文化祭の準備から、文化祭当日、閉会までという「ハレ」空間の中で、
「ハレ」の空気を受けながらも、それとは別のところで、3段階で爽子と風早君のストーリーが、あいかわらずのゆったりした心地よいスピードで進むという構成はお見事でした。

準備中の、メールのやりとり(爽子→風早君への「ハイ」というたった2文字の返事がとてもよかった)。

それを受けての最大のハイライトシーン、仮装行列準備中の風早君→爽子への「好きだよ」という言葉が届く場面。
人混みを貫いて爽子にまで届くこの演出にはうならされました。
そのときの、周囲の人間の反応を出したのもよかった。
チヅ・あやねはもちろん、竜や道化役のジョー、健人までがそれぞれのこの件に対する今の想いを出していましたね。最後にチラッと出た羽をつけた妖精はくるみだったのではないかな。向こうを向いていて表情が見えなかった、背中で語っているように思えたけど。

そして、ラストの後夜祭。
風早君からの「同じだよ」「やっと届いた」

これまでのもうじれったいほどのすれ違いっぷりはこの瞬間のためにとっておいたのですね。
「君に届け」というタイトルとおり、やっと届いたわけですが、今話タイトルが「ここから」というのが今回の最大のポイントであった「気持ちがつながったこと」のみを前面に出すのではなく、その先を呈示している。このことが、実に前向きで、爽やかで、ここがゴールなのではなく、爽子の言葉とおり、ここから新たに2人の関係を初めてゆくんだ、という決意が現れていて、実に良かったです。

「日常」#01 短感

京アニは、「けいおん!!」に続いて、今更日常系を続けてどうするんだろう?という、半ば批判的な気持ちで見たら、なんだこれは?
期待を裏切られた。いい意味で。

とにかくシュール。
ただ、シュールさは強調されているが、枠組みはタイトル通りあくまでも「日常」の中。

ただ、その日常が、我々がいる「日常」とどこか違う。
異世界なのではない。
この世界の日常なのだが、どこかが違う。

さらに、日常性を裏打ちする、背景の京アニクオリティ。
ほぼ、らき☆すたタッチのリアルな伊勢崎の背景描写は、日常性をいやがおうでも脳に染み込ませる。
(いや、伊勢崎って別になじみの街ではないんだが、いかにも現実の街という感覚を覚えさせる)

これは、日常でもなく、非日常でもなく、「反日常」とでも呼ぶべきシロモノだろうか?
陽子と電子が入れ替わった反物質のように。

いやはや、とんでもないモノが出てきてしまったものだ。

時代の変動期の突然変異として出てきてしまったものか、これから何かにつながってゆくのか。
文化論的にも面白そうなので、本作の視聴継続はもちろんのこと、この作品がコミック・。アニメ界に与える影響を中長期的に影響を見守っていきたい。

ただ、毎回のレビューは難しそうだな。
シュールギャグの解説をするほどつまらない感想もないだろうし。
悩みどころではある。

2011年4月 5日 (火)

「黒毛和牛 牛バラ肉焼き」(米沢駅)

「黒毛和牛 牛バラ肉焼き」(米沢駅・松川弁当店)900円

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東京駅の中央コンコース駅弁店で購入。

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米沢B級グルメグランプリを取った「牛バラ焼き」とのこと。
こいつがご飯の上に乗っており、ほぼ牛丼だが、たれが若干違うか。
いわゆる牛丼よりも甘くなく、醤油味が強いかな。

牛タンハンバーグ付き。

結構、美味かったです。

「レベルE」#13「Full moon…!」 短感

ルナ王女を含めて、ディスクン星人まで含めて、まさかの一つ斜め上の取り合い。

クラフトだけがひとつ斜め下を行く道化さがこれまた面白い。
しかし、これほど自分を抑えていると(自分では思っているだろう)クラフトが感情をむき出しにしているのは相変わらず面白いですな。

それにしても、最後の、本物と偽物とバカ王子の斜め上の取り合いは息をのむ展開でしたね。

まあ、最後はまさかのバカ王子が出し抜かれる展開。
でも、これも結果オーライ?
それとも、ここまでバカ王子の計算ずく?

それとも、Cパートの猫は更に斜め上を行くための王子の工作なのか?

「一つ斜め上を行く」物語の集大成にふさわしい、斜め上を繰り返すお見事な構成でしたね。

素直に興奮し楽しめる面白いものを見せていただきました。

2011年4月 3日 (日)

「花咲くいろは」第1話「十六歳、春、まだつぼみ」 短感

いいかげんな母親と,幼馴染みとの平凡な日常。それが壊れることをちょっと期待しながらも、この日常が続いていくことを望んでいた緒花。
そして、日常が続いてゆくことは、当然の前提だった。

それが突然の夜逃げで、日常が断絶してしまう。

生まれ変わるチャンスとポジティブに考えて新たに祖母の旅館で生活し始める緒花であるが、いきなりの第一声が「死ね」。

祖母からも厳しく扱われ…。

周囲は今のところ敵ばかりといった模様。
敢えて明るく振る舞おうとする緒花であるが予想以上の厳しい展開。
あこがれていたドラマティックは、厳しく黴っぽい。

今のところ四面楚歌の新たな生活の中で、緒花は今後もポジティブに生きていけるのか?
緒花のシンデレラストーリーとなるのか?

日常の断絶の先にあらたな日常を築くことができるのか?
どのように、どのような新たな日常を築いてゆくのか?

日常に断層が生じてしまったことは仕方無い。
それでは、日常の断層の向こう側に、どのように新しい日常を築いてゆくか?というテーマはこの時代にあって実に示唆的である。

緒花の新生活は、我々にとっても示唆するものがあるかもしれない。

(能登さんと小見川さんの使い方はちょっと斬新な気がしましたね)

「レベルE」#12「Half moon…!」 短感

弟モハン王子とルナ王女のまともさが際立つ。
(今気付いたけど、「モハン」って「模範」なのかな)
(エンドロールで気付きましたが、バカ王子は本名がバカ王子なのね)

モハン王子の実直さ、ルナ王女の一途さ、そしてクラフトのねじ曲がったまともさが、これまでの話で築き上げてきたバカ王子の黒さというかわがままさというか馬鹿さというかが、際だった展開でしたが。

(「わがままをしたい」という王子と、「こいつだけは次期国王にしたくない」というクラフトの、ここれまでは対立してきた2人の利益が、目的こそ違え、珍しく一致し、共同戦線、というのもかなり捻った構成で面白いですね)

最終的には実直バカかと思われたモハン王子の方が一つ斜め上を行く行動、しかも非常に大がかりな行動をとるという、まさに斜め上を行く展開。バカ王子の方も何も考えていないようで何か策を巡らしているようで。さて次回最終回どうなる?

「レベルE」#11「Field of dreams!」 短感

高校野球地区大会決勝に向かっていた雪隆たち如月ナインの乗ったマイクロバスが、突如甲子園に…。

宇宙人ネタではない、サイコオカルトを用いたネタという本作にしては一つ横を行く展開か。

強い心理的な想いというものが深層心理に実体を他者の実体を取り込んでしまうというのは設定としてはなかなか面白い。

始まり方があまりにも唐突だったために、「何が起こったのか?」という事態把握を、視聴者がキャラクター達とともに行ってゆくという構成の面白さ、如月ナインを深層心理に送り込んだ犯人は誰か?という、謎解きの面白さ、明らかに異質で黒い王子の存在、さらにはクラフトの対王子の企みなどもほどよいスパイスとなって、短編としてはなかなかの良作だったのではないか。

ちょっと「らしくない」という違和感はありましたが。

「牛串弁当」(米沢駅)

「牛串弁当」(米沢駅・松川弁当店・1100円)

2011年4月2日、新宿駅南口内で購入。

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放射線のリスクをどこまで甘受すべきか?

放射線は危険です。このことに間違いはありません。
ただ、「危険だからダメ」では極端な話自動車にも乗れなくなるわけで、「社会的にどこまでのリスクまでは甘受するか?」についての議論が必要になります。いわゆる「受忍限度」の問題です。

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